ガス給湯器交換 >
給湯器の号数が16号なら1分間にお湯を16リットル出すことができ、24号なら24リットル出すことができます。号数はお湯の供給能力を表しており、数字が大きいほど、風呂場や台所などで同時にお湯が必要になった際にもストレスなく使うことができるでしょう。
ただし、供給能力は水の温度などによっても違いがでてきます。
同じ号数でも、寒冷地や冬場など冷たい水からお湯にする場合と夏場のなまぬるい水をお湯にする場合とでは供給力に違いが出てきます。概ね、冬場の冷たい水の場合は16号であったとしても、実際の供給量は16リットル以下になるのが一般的です。
もし、号数が小さいのを選択した場合、同時使用でお湯の出が悪くなってしまう可能性がありますので注意しましょう。
例えば、風呂場ではお父さんが「熱いお湯を出してくれー」とか、台所ではお母さんが「こっちにもお湯をお願いね。」とか、洗面所ではじいちゃんが「いつもの湯をたのむ。」とか、給湯器は家族みんなの要望に応えなければなりません。
けれども、給湯器はひとりで対応しているため、みんなの要望が重なった際、全員の要求にこたえることができなくなってしまいます。また、冬場の冷たい水から40度前後のお湯を作る場合はさらに時間がかかります。
その場合、お湯のクオリティーをさげ、ぬるま湯のまま、見切り発車で全員の要求に間に合うようにすることもできますが、給湯器はそんないい加減な仕事はしません。設定温度はそのままに、まずはお湯の供給量を減らすことで対応することになりますので、号数が小さいのを購入した場合、お湯の出が悪くなってしまうケースがあります。
けれども、一人暮らしで同時にお湯を使うことがない場合は、16号の小さいのでも特に問題なく使用できますし、この場合は号数を上げたからといって何が変わるわけでもありません。使用する湯量に対するガスの使用量は同じですので、同じ量のお湯ならガス代もほぼ同じと考えてよいかと思います。
一方、2か所で同時に使うケースが多い場合などは20号程度、3箇所での同時使用も多い場合は24号程度を選択するとよいかもしれません。気を付けたい点は、家族の人数で決めるのではなく、「お湯を同時に使うケースがあるかないか」になりますので、風呂や台所でかち合わないように使えば、号数の少ない給湯器でも問題ないといえるでしょう。
また、そもそもガス管の太さやメーターなどの関連で号数をあげようと思っても、実際にはできないケースもあります。マンションの場合は今設置してある号数の給湯器を選択するのが一番ぶなんといえます。
まずは専門業者さんに相談して、どの号数を選択可能なのかをまずは確認してから購入するとよいでしょう。